個人宅の桜の管理
個人宅の桜の管理作業について。
個人様のご自宅でも桜を大切にされている方は結構多いものです。
個人の桜なのに地域やいつもの通りがかりの人々に愛されている桜は沢山あります。
そういった桜はご自宅の管理している方だけでなく地域の人々にも愉しみにされ愛されています。
これからは、個人宅で桜の管理作業をするのに、私が気を遣っていることについて書いていきたいとと思います。
危険木と危険枝に注意する
個人宅の桜はよく枝が道に張り出していることが多いです。そのようなケースでは枯れた枝が落ちて通行の方や車両にあたっては大変です。また、万が一桜が倒れたりしたりしたら、なお大変です。このような可能性の高い枝や木の事を「危険枝」「危険木」と言います。実際、枝が落ちてきたり、木が倒れたりして、それが原因で訴訟になってしまう場合もあります。そういったことから、「危険枝」や「危険木」の有無を検査することもあります。このような検査を「危険木診断」といいます。個人宅ではこのような検査をするのは稀ですが、私の場合剪定などをする際には危険枝や危険木について注意して作業するようにしています。
コンパクトしながら 元気を保つ
個人邸は公園などと違いスペースが狭いのが普通です。枝を伸ばせば、道にはみ出るとかお隣に越境してしまいます。低い枝は車にあたってしまい、車や桜が痛んでしまいます。
こういった理由から個人宅の桜は元気な枝でも強くしかも多くを切らなければなりません。「桜切る馬鹿」という言葉がありますが、桜を強く剪定するときは気を付けて剪定しなければいけません。
皆さんもご存じのように植物は光合成を行っています。植物は光合成によって作られる栄養で生きています。ところが枝をどんどん切っていくと葉っぱも減っていき、桜は元気を失います。
個人宅の桜の管理はここが難しい所です。元気を保たなければならないのに、切らなければならない。「切る」と「元気」は両立が難しいですが、これを両立させることが、個人宅の桜の管理のポイントになります。
毎年の花の量
支障となる枝や込み合った枝を剪定することは大切ですが毎年の見栄えや花の量も重要です。花が少ないと地域の方や通りの方はガッカリするものです。
長期的な目線管理することは当然ですが、一方でその年年の花の量を考えながら管理するようにしています。
長生きさせること
個人宅の桜で大切なことは長生きさせることにも気を遣います。
これは私の意見になってしまうかもしれませんが、、
子供のころからある桜は、ずっと自分を見守ってくれています。
学校に出る時、会社から帰るとき。
入学式の時には一緒に写真を撮ったかもしれません。
花が咲く度に思い出す事。
また、ご両親が大切にしていたという思い出
お子様がお生まれになった時の思い出など、、
桜は桜以上にその価値があると思います。
よく桜は60年が寿命と言われることがあります。
そんなことはありません。
写真の桜も60年ぐらいだろうと言われているのに全然元気です。
大切に接してやれば長生きします。
個人宅の桜の管理作業をする時は、そのような事を思いながらしております。
樹木医 松井裕之
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