松が茶色くなってきた?!
暑い日が続きますが、最近、「松が茶色くなってきた!」とか「松が枯れたみたいになっている、、」というご相談が何件か入ってきています。こういったっ場合「急に」ということでしたら、「松くい虫」の被害にあったかもしれない、と最初に考えます。
松くい虫で、松が急に茶色くなった、、
松くい虫というのはマツ材線虫病のことを言います。マツノザイセンチュウという、線虫が松の中に入り込み、爆発的な勢いで数を増やします。そして、松を枯らしてしまう松の病気です。
立派な松ですね、流しが凄く魅力です。奈良市葛城郡にあるこの松は「松が茶色くなってきた!」ということで見せていただいた松です。上の方を見てみましょう!
上の方から茶色くなってきていますね。
調べますと、この松は松くい虫にやられていました。
このように松くい虫にかかってしまうと、治る見込みは厳しいです。最良の方法は予防と言われています。大切な松は、ぜひ予防をしてください。
でも、「松が茶色くなってきた」とか「松が枯れたように見える」場合必ず松くい虫なのか??、、というとそうでもありません。
松が茶色くなったら、ご一報!
「松が茶色くなってきた」とか「松が枯れたように見える」場合必ず松くい虫というわけでもありません。松が茶色くなる理由は松くい虫に限ったことではないのです。松が茶色くなる理由はいくつかあります。実際、心配して見に行ったら、松くい虫でなかった。という場合も多くあります。その場合、松にしてやれる手立てがある場合が多いです。松が茶色くなったからとあきらめず、「松が茶色くなってきた!」「松が枯れたように見える、、」と思ったら、早めにご一報ください。
樹木医 松井裕之
樹木医のHP⇒http://www.matui-jyumokui.com/