残したい大木のクス
兵庫県西宮市の大きなクスノキです。
幹回りは両手で抱えても半分ほどしか届かない大木です。

依頼主様は幼少期からこのクスノキに登って遊び、この木とともに成長してきたそうです。まさに思い入れのあるクスノキですが、この敷地の開発のため伐採される計画が浮上しました。しかし、なんとか残したいという強い想いから、この大木を移植する決断がされました。
大木の移植
掘り取り
本来であれば「根回し」という作業を行ってから移植する方が安全なのですが、今回は急ぎの事情があるため、「根回し」をせずに直接移植作業に取り掛かります。
移植作業の手順です。まず、移植時に運搬しやすくするため、大胆に剪定を行いました。その結果、道路交通法などの関係もあり、ほとんど電信柱のような形になってしまいました。

次に、周囲の土を掘り進めながら、丁寧に根を切っていきます。バックホウとエアースコップという道具を使って掘削をしていき根を丁寧に切っていきます。エアースコップは空気圧で掘削する道具ですので根を傷めません。
慎重に大きく掘り進めていき、おおよそ根鉢が完成しました。

巨大な根鉢ですね。
植え付け
掘り起こした場所から車で1時間ほどの場所に植え付けます。

少しでも新しい根っこが出やすいような土壌環境を整えます。また、薬剤なども使用します。
頑丈な支柱を設置しました。倒れると困りますし、揺さぶられるとせっかく生えた小さな根が傷んでしまうからです。それにしても、なんとも貫禄があるクスですね。
周りにあった庭石などを配置し直し、移植作業が完了しました。ご依頼主様には水やりなどをお願いしました。
新しい芽が!
その後クスの様子を見に行きました。
幹からこのように可愛い芽が数か所から出てきました!!

まだまだ気が抜けませんが、どうやらこの大木の移植は成功したようです。
樹木医 松井裕之
(^^)/ 終わり
大木・老木の移植
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担当の樹木医
樹木医 松井裕之
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